たらの怠惰適当主義

東京下町在住20代男性による、思い考えたこと(たまに行動したこと)をひたすら垂れ流すブログ。アイドル、音楽も雑多に。書きたいことを~~~書く~~~

プラチナ期世代のハロプロにわかヲタが話す超主観アイドル三国志概説、の回。

どうもたらです。

早速なのですが、僕はハロー!プロジェクト(通称ハロプロ)が大好きです。

www.helloproject.com

1997年に誕生したモーニング娘。は2000年前後に栄華を極めますがその後人気が衰え、2005年に誕生したAKB48が「国民的アイドル」として爆発的にブレイクすることになりました。
AKB48の人気に追随、それを追い越さんとする勢いで、ももいろクローバー(現在ももいろクローバーZ)が台頭し、2012年以降にはモーニング娘。が「フォーメーションダンス」で再ブレイクすることになります。

この三大勢力の勢いに負けないように数多くのアイドルが世に放たれ、数年前にはアイドル戦国時代という言葉も流行った記憶があります。最近だと、地下アイドルなんて言う言葉も割とメジャーになってきました。仮面女子なんかは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし依然として上記三グループの知名度・人気は圧倒的であり、アイドル三国志というのが正しいのではないか、と思うことが多々あります。*1

そこで今回は、ライブ規模、知名度共にアイドル業界三強である「48グループ(坂道グループ含む)」「スタダアイドル」「ハロー!プロジェクト」について、時系列で主観バッキバキ(※)で書いていこうと思います。
話をシンプルにするために、各集団で知名度が最も高い「AKB48」、「ももいろクローバーZ」、「モーニング娘。」(ナンバリング割愛)を軸にまとめていきます。


※何とか中立的に、史実に忠実に書こうと思ったりもしたのですが、どう考えも僕の知識がハロプロに偏っていたので無理でした。すみません。ハロヲタから見た、という前提を踏まえたうえでご覧ください。入門編くらいにはなると思います。また、すべて敬称略です。※


1、アイドル冬の時代をぶち破る新生:"モーニング娘。"


松田聖子中森明菜小泉今日子、さらには浅香唯工藤静香などが登場した1980年代はアイドル黄金期と呼ばれましたが、一転して1990年代はアイドル冬の時代と呼ばれました。アイドルとして確りブレイクしたのはWinkくらいでしょうか(僕生まれていませんが…)。


淋しい熱帯魚(M.V.) / Wink


女性アイドルの氷河期と言われた1997年、テレビ番組「ASAYAN」から生まれたのがモーニング娘。(通称モー娘。)でした。


モーニング娘。 『愛の種』 (MV)


インディーズシングル「愛の種」を5万枚手売りすることでデビューを決めたモー娘。は、その後は極めてマイナー調の、大人っぽい、おとなしい楽曲で売り出されていきます。
そんなモー娘。が大ブレイクするきっかけとなったのが、なんといってもLOVEマシーン(1999年9月リリース)です。


モーニング娘。 『LOVEマシーン』 (MV)


モー娘。の黄金期の楽曲には常にアレンジャーとしてダンス☆マンがいたのですが、そのダンス☆マンがはじめて制作にかかわったのがこの曲です。
LOVEマシーンの大ヒットによりモー娘。は圧倒的な人気を獲得し(といってもその前までも十分CDは売れていたのですが)いち番組企画を越えたアイドルグループとして、メディアにも引っ張りだことなります。

また、モーニング娘。はグループ内(ハロプロ全体から選ばれることも多々)でタンポポプッチモニ、ミニモニなどの新たなユニットを組み、それぞれ大きくブレイクしました。


当時僕は幼稚園児~小学生くらいの頃で、正直テレビの内容なんて確り理解できていなかったのですが、毎朝観ていたおはスタ」に登場する「ミニモニ」は、今でも深く印象に残っています。今じゃ辻ちゃんくらいしか正当な道を歩んでいませんが


2、現代の「国民的アイドル」:AKB48


同時期にはFOLDER5SweetSなども登場しましたが、やはりメディア露出度は完全にモーニング娘。一強というのがこの時期でした。
しかしその後、モー娘。」ブームの衰退、度重なる芸能ネタ(未成年タバコ、メンバーの熱愛など)により低迷することとなりました。そしてこのAKB48の登場により、世間一般の「アイドル像」が完璧に定着することになりました。


AKB48「会いに行けるアイドル」をコンセプトに2005年に誕生したグループでです。秋葉原AKB48劇場を設立し、ライブ活動や握手会などを行っていました。皆さんも一度くらいは、握手会に行ったことがあるのではないでしょうか。
モーニング娘。の始動がTVメディアベースだった一方、AKB48はライブハウスから始まったという点は大きな違いです。

僕が初めて見たAKB48「桜の花びらたち」(2006年2月リリース)でした。


桜の花びらたち


CDTVで観た時の感想は「凄くシンプルな曲だな~」という程度。今だと「清楚系」みたいな言葉に集約されそうですが、正直曲自体に大きな感想は抱きませんでした。
しかしこの後「会いたかった」や「大声ダイヤモンド」、「涙サプライズ!」という、現代アイドルソングの王道をバシバシとリリースし、確実にファンを獲得していきます。

その勢いはとどまるところを知らず、ヘビーローテーション(2010年8月リリース)で爆発的にブレイクし、「国民的アイドル」の名を獲得するまでに至ります。


【MV】 ヘビーローテーション / AKB48 [公式]


個人的には2007~2010年は、所謂コアなヲタ(AKB劇場に通い、積極的にグッズを購入、交流を図るヲタ)を多く獲得する傍ら、冠番組獲得やCD売り上げ上昇に伴い、ライトヲタ(曲を聴いたりPVをみたり、特定の子を推しとして応援する)も確実に獲得していたことが印象的です。


当時僕は中学生~高校生の時期だったのですが、中学生の頃はアイドルを男女問わず応援することは少なく、「アイドルヲタ=ちょっと気持ち悪い」みたいな構図がありました。
しかし高校生の頃には「アイドル=可愛い」というのが確立され、「アイドルヲタ=よくいる存在」程度にまで地位が変わっていったことを覚えています。

実際AKBヲタだった友人もクラスに多かったのですが、ヲタクであることで差別を受けることは特になく、校内のダン
ス大会や運動会の応援ダンスではAKBの曲がよく使われていました。
またAKBグループは、AKB48を軸として、大人向けアイドルとしてSDN48(事実上の解散)、栄を拠点としたSKE48、難波を拠点としたNMB48など、新たなアイドルグループを次々と誕生させていきました。
それぞれのアイドルグループがしっかり独立して人気を得ているAKBグループは本当にすごい…


3、AKBとは異なる、新たなアイドル像の創出:ももいろクローバー

さて、AKB48の誕生に続いて、世の中にも数多くのアイドルグループが誕生しました。
代表的なものをあげるだけでも、アイドリング!!!、SUPER☆GiRLS、PASSPO☆でんぱ組.inc東京女子流などなど。
特に2008年まではアイドリング!!!AKB48はかなり拮抗していたイメージだったのですが、結果としてはAKB48は独走状態に入り、現在アイドリングは事実上の解散なので、本当に何があるか判らないというか…
この中ではでんぱ組.incがやはり頭一つ抜けていますね。


でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」MV【楽しいことがなきゃバカみたいじゃん!?】



脱線しますが、「かわいいな~」とか「応援したいな~」と思ったアイドル、バンドがいたら迷わず即行応援したほうがいいです。
僕はハロヲタになったときには既に推しが卒業していた(しかも芸能界から)ので、ぜひとも皆さんには同じ轍を踏んでほしくないです。ええ。ただただ辛い。


そのような状況で、AKB48の次にブレイクしたのはももいろクローバー(のちにももいろクローバーZに改名、以下ももクロ)でした。

ももクロは大手芸能事務所「スターダスト プロモーション」から2008年に結成されたグループです。初期は本当にメンバーが変動しており、良く知られる六人体制(現在女優の早見あかりを含む)体制になったのは2009年からになります。

初期は所謂「地下アイドル」に内包されることも多かったようです。その中でも全国ツアーをワゴンで回りながら達成したり、プロ根性のもとひたすらイベントを回していくなど、「本当にアイドルか!?」と思われるようなガッツある活動を展開していたようです。そのような活動を通じ、着実にファンを増やし、同時に実力をつけていったようです。*2


そんな僕がももクロを知ったのはこの曲。行くぜっ!怪盗少女(2010年5月リリース)です。


ももいろクローバー/行くぜっ!怪盗少女(MOMOIRO CLOVER/IKUZE! KAITOU SYOUJO)


おそらく皆さんも最初に浮かべるももクロといえばこの曲だと思います。この曲の知名度があがったのはももいろクローバーZ」に改名後の2011年ですが、「アクロバティックなパフォーマンス!!」、「全力全開なアイドル!」みたいな取り上げられ方がされていたことを覚えています。

一方僕がこの曲を知ったときは、そのパフォーマンスよりも楽曲のクオリティの高さにただただ驚きました。AKB48のような王道アイドルソングとは明らかに異なる、どちらかというとアニソン調な楽曲。
衝撃を受けつつ楽曲について調べていると、作詞作曲が前山田健一と気付き、なるほどと合点がいきました。
今となってはアイドルヲタで知らない人がいないレベルの方ですが、当時の僕からするとニコニコ動画のあのヒャダインか!!」という印象が爆発的に強かったです。
中学生~高校生時代、バリバリのニコニコ動画ユーザー(という名のキモヲタ)だった僕は「歌ってみた」カテゴリが大好きだったのですが、その当時、異次元のクオリティの作品を投稿していたのがヒャダインでした。


彼が楽曲提供するなら、そりゃあこんないい曲になるよな~と当時とても納得したことを覚えています。

ももクロはその後も爆発的に人気を高めていきました。
大槻ケンジや布袋寅泰中島みゆき、最近だと堂本剛など、数多くの有名アーティストに作詞・作曲提供を受けているのも大きな特徴です。


ももいろクローバーZ/サラバ、愛しき悲しみたちよ(MOMOIRO CLOVER Z/SARABA ITOSHIKI KANASHIMI TACHIYO)


というのも、ハロプロつんく♂、AKBグループは秋元康がプロデュースし(つんく♂は2014年末よりプロデュース業引退)、作詞・作曲を提供しているためです。
楽曲がプロデューサーのクリエイティブの枠にとらわれないために、曲ごとの独創性が極めて高く、ももクロの独創性が光っているのかなあと、最近は特に感じています。

ライブ・楽曲のユニークさが強く出ているため、2015年におけるアイドルライブ動員数は一位でした。

actresspress.com


各ライブごとにこれまた強い特徴があり、ある種Perfumeに近い「ショー」の様相を成しています。本当に凄い。
僕の友人にも強烈なモノノフ(ももクロヲタ)が多く、彼らは何があっても遠征でライブを見に行くのも印象的です。熱狂的なヲタが多いのかな~


4、モーニング娘。「アイドル古参」の逆襲

さて、このようにAKB48ももクロが大きくブレイクしていった一方で、ハロプロ、特にモーニング娘。の人気は伸び悩んでいました。

決定的だったのが2007年で、この年には元メンバーの喫煙報道による不祥事、長期政権だった絶対的リーダーの卒業、次に指名されたリーダーの熱愛報道によるグループ脱退(リーダー歴最短)などなど、上半期でもう人気が下がるだけの要因がアホほど続きました。

どれくらい人気が落ちたのかというと、2007年春コンサートの千秋楽がさいたまスーパーアリーナ(キャパ約20,000人)で、2007年秋コンサートの千秋楽が東京厚生年金会館(キャパ約2000人)です。十分の一。
当時を知らないので憶測の域を出ないのですが、ほかの要因はあったとしても、ここから2010年の秋コンサートまで、2~3000人のキャパの会場でライブをし続けていたことは事実であり、人気の凋落ぶりを如実に表しています。

しかしこの頃は、メンバーが数年間増員しなかった時期でもありました。
この時期のモー娘。パフォーマンス面の強化に特化し、会場が小さくなっても来場するファンに対してライブで還元する、というシーズンとなりました。

2008年春ライブツアー「プラチナ 9 DISCO」、2010年秋「ライバルサバイバル」は今でも伝説的なライブとして有名です。
ハロヲタ界隈ではこの時期を「プラチナ期」と呼び、僕はこの時期にハロプロにはまりました。*3


その後、踊りに「フォーメーションダンス」を起用した2012年の楽曲One・Two・Three(2012年7月リリース)を機に、モー娘。の人気が再興することになります。
今月の「その「おこだわり」、私にもくれよ!!」最終回で松岡茉優が踊ったのがこれです。


モーニング娘。 「One・Two・Three」 (MV)


フォーメーションダンスとはざっくりいうと、「パフォーマンスの中にハートや波などのフォーメーション(陣形)を作り、表現して魅せるダンス」のことです。EXILEChoo Choo TRAINの、あのグルグルに近いそれです。
とりあえずMVを見て頂ければ、ある程度イメージがつくんじゃないかと思います(語彙力がなかった)。

フォーメーションダンスによる再燃、そして圧倒的リーダー道重さゆみ(この記事で唯一メンバー名を書きますが、やはり彼女の存在は大きかった)が率いるパフォーマンスグループ、という認知が広まり、モー娘。は再びアイドル業界の強者として内外共に君臨することになりました。
道重さゆみは2014年末に卒業しましたが、それ以降も残ったメンバーがグループを守り、支え、進化させています。この約19年という歴史も、モー娘。の強い魅力なのかもしれません。


5、アイドル三国志まとめ

以上、モーニング娘。AKB48ももいろクローバーの三グループについて、超絶主観でまとめてみました。

ここでの記述では道重さゆみの卒業の2014年までですが、ここからの三年間はさらに激動となります。


どの勢力も姉妹グループ、ユニットが実力と人気をつけファンを獲得し、どこが一番優れているのか、という議論なんて始めたもんなら収拾がつきません。

ですが、一つだけ言えることは、AKBグループもスタダアイドルもハロー!プロジェクトも、これだけの人気を裏付けする理由があるということです。

僕は専門がハロプロなので、書きながら知識が偏っているなあと痛感したのですが、書いているうちにどのグループにも「もっと知ってみようかな」と思わせる力があると感じました。


みなさんもこの記事を通じて少しでもアイドルに興味をもって、ハマってもらえると幸いです。
僕はアイドルメンバーよりもアイドルソングが好きなタイプなのですが、アイドルソングだからと言って楽曲のクオリティをなめちゃアカンですよ!と強く言いたいです。

上にはりまくった動画をぜひご覧ください。僕ももっと勉強してきます!


それでは以上、よろしくお願いします!

*1:調べてみたら以前にも同じ言葉を用いている方がいらっしゃいました

*2:何故伝聞調なのかというと、恥ずかしながらこの頃のももクロを全く知らないからです。なので、雑誌で読んだりWebで読んだ内容を僕なりにまとめています。すみません。もっと勉強します…

*3:ちなみにLOVEマシーンの時期を黄金期、2012~2014あたりをカラフル期と呼んだりします。